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昨晩につづき、利美さんのお話です。 (水の豊富な奄美はいろいろな生物の宝庫です。) トンボでトンボを捕る(その2) トンボと根競べのようにしてようやく、雌のトンボを捕まえることが出来れば、これからトンボでトンボを捕る遊びのはじまりとなるのである。 先ず、細い竹の枝1メータくらいの長さのものを釣竿のようにして、その竿の先に同じ長さの糸を結び、その糸の先を、捕まえておいた雌のトンボの羽と羽との間の胴体に結わえて、トンボが自由に〔糸の長さを半径にした空間)飛べるようにすれば用意は出来上がったことになる。この細い竿を片手に持って頭上に上げ、円を描くようにトンボを飛ばしていると、これを見つけた雄のトンボがまるで獲物を狙うように襲い掛かってくるのであるが、雌に雄が覆いかぶさるようになったとき、そのタイミングを逃さないように竿をトンボとともに地上に下ろして、雄のトンボを捕まえるのである。このとき雄のトンボは雌のトンボとの交尾行動に夢中になっていて、直ぐ傍に人間がいることなど眼中にないようである。人も恋をすると盲目になるというが、このトンボも恋をするときはあの大きな目玉が役に立たなくなるようである。 このように運良く雌のトンボを捕まえることが出来れば、同じことの繰り返しでつぎつぎと雄のトンボを捕まえることが出来るのであるが、先にも書いたように、滅多に雌のトンボを捕ることは出来ないので、そのときは次善の策をこうじるのである。雄のトンボはいくらでもそこらじゅうを飛び回っているので、その雄を、川海老などを捕る小さい網を振り回して捕まえて、同じような仕掛けでトンボをおびき寄せるのであるが、雌を囮にした場合のようには成果が上がらないと考えた〔実際に時間と捕獲したトンボの数を計算したわけではない)子供たちは、雄のトンボを雌のトンボに見せかけるようにするのである。その方法は、雌の尾が茶色であるから、雄の尾の黒い色を茶色にすることである。家に帰れば水彩画の絵の具があるのでそれを塗れば済むことであるが、子供たちにはもっと簡単にそれに代わる方法を知っているのである。それは、近くを流れる川に下りていって川底から茶色の柔らかそうな小石を拾い、それを大きな石の上で墨を磨るようにこすると、たちまち塗料が出来るので、それを雄のトンボの尾に塗り乾かせばたちまち偽の雌トンボに変身するのである。 この手法が、雄のトンボを誘うことに特別の効果をもたらしたかどうかは分らないが、子供たちはあくまでも効果があると信じていたのである。 このように色々な方法で捕ったトンボは、空いた鳥籠や虫かご〔この頃でも蝶や蝉、昆虫の標本を作る宿題があった)に入れておいて、後でその数を競ったりしていたが、もともと空を自由自在に飛び回っているトンボを同じトンボを使っておびき寄せて捕まえるということに興味があっての遊びであり、他に目的があってのことではないのである、だから子供たちは、トンボが害虫を捕食してくれる益虫であることも知っているので、トンボ捕りが終わったら捕ったトンボは全て解き放って家路についたのである。 (写真は奄美の山野草さん提供) 利美さん達の時代の子供達の遊びは全て手作りで自分たちで工夫したものばかりですね。私の子供の頃は庭箒を持ち出してトンボを追いかけたものでした。(捕虫網を持っている子は少なかった。) 秋風を詠まむと縁に湯割りかな 秋風や吾が青春は四畳半 十八の紫煙色なき風にかな ゆうと |
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おはよう御座います。とんぼもこの様に摂られてたのですね。。私の未知の世界に引き込まれ |
射手座 2008/09/06 09:07 |
射手座さん、こんばんわ。みみさんのコメントに利美さんもよろこんでおられます。ひとつのコメントから、たくさんの輪が広がっていくのは嬉しいですね。 |
ゆうと 2008/09/06 22:20 |
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