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新南風6月句稿感想集より一部を紹介します。6月例会の兼題は、奄美・沖縄に棲息する飯匙倩(ハブ)です。このハブ、普通に生活している分には出会うことはありません。夜行性なので、夏場の夜の山道とか、山裾などを歩くと出会う可能性はありますので注意が必要です。 (梅雨の頃に咲く蘇鉄の雌花、秋に赤い実をつける) 雑詠 白き腕風を着こなす更衣 好子 中七の「風を着こなす」の表現に若々しさを感じ、また、着こなしの上手な方で初夏の街を颯爽と楽しんで居られる様子が窺えてうらやましくさわやかさを感じました(てい子) 身の丈に合わせ生きるとサネン花 萌 身の丈に合わせて生きるということは、身分相応の暮らしをすることだと思います。何事によらず、己の器量や能力の深浅の度合いを弁えずに、肩肘の張った生き方をすれば、いずれは差し障りが生じ、己の立場を窮屈なものにしてしまうので、そこのところを自戒しながら生きてきたと、作者はいっておられる。私も全く同感です、その意味で上五、中七の語句に配した季語サネン花は豪華な花でも貧弱な花でもないので、ほど良い取り合わせとなっており、まことに結構な句であると思っていただきました。ただ一点気になるところは、中七が「と」で終わっていることです。この句はあくまでも二章一句仕立てですから下五のサネン花と、上の十二文字までとは切れていなればなりませんが、この「と」ががあるために下に続いているように受け取れます。それで、中七を<合ふ生き方や>か<合わせて生きる>としましたがどうでしょうか。(利美) 喜界島出でず咲き継ぐ姫立浪草 典子 姫立浪草を取り上げています。喜界島の人、それもかなりの通でないと分から ないと思います。喜界島の固有植物を取り上げて立派だと思いました(隼里) 研ぎあげし包丁先ずは初鰹 のり子 「さあ 今日はいきのいい鰹が手に入った、しかも初鰹だ、、、、」ということで包丁をし っかり砥いでいる作者の様子が目に浮かびます。美しい色合い、そして俎板に乗せられ ている丸まるとした鰹、それを切れ味のいい包丁が手際良く三枚におろし、刺身に切る。 盛り付ける皿の色は?つまはきゅうりと青じそかな?。おいしいね、今夜の酒はうまいなどど食事の情景までも連想させの句です。まるで私たちの生活のひとこまを思わせます。(頼子) ふらここを漕ぎて少女に戻りけり ひろみ あれやこれやで忙しい大人は、追い回されながら日々の暮らしを積み重ねている。それが、ふとしたきっかけで、公園のぶらんこに腰掛け、ついには、ぎっちらぎっちらと漕ぎ出したのである。少女に戻った自分と今の自分とを行ったり来たりしながら・・しばらくは夢の中。(克彦) 兼題(ハブ、飯匙倩) ハブ捕りがニュースとなりし島に住む 光二 四十年前、奄美空港に降り立った時、自分の考えが間違いだったと気付きました。町中、至る所にハブがいて、長靴でつま先立ち歩きをしなければならないと真剣に考えながらの帰島でした。奄美とハブの縁は切れませんが、折りに触れ、ハブがニュースになる島に長年住んでいるのだという思いを新たにさせられた一句でございました。(由美子) ハブだハブ民生委員駆け来たる 凡太 田舎の民生委員という人達は一人何役もこなさなければならない。ある時は警察官、ある時は消防士、ある時は裁判官、その他etc。上五に臨場感が溢れていて集落の騒動がきこえてくる。その上五は字余りの「ハブだハブだ」の字余りの方が更に臨場感が増すのではないだろうか。(ゆうと) 奄美の森ハブに守られ太古より 昌子 ハブと云う季題は明るく作りたい。この句の前向きな姿勢に好感を持つ。 (末雄) 打据えしハブや余力の身をよじる 史郎 「余力の身をよじる」の表現にハブの生命力を感じ、思わず飛びのきそうな気分になったと特選に選んだ会員の感想がありました。 ハブ体験身振り手振りの農婦かな 頼子 それは、それは、そうでしょう!生きたハブを直接、目の当たりにした農婦にとっては、びっくり仰天以外のなにものでもないはず。パニックになってハブをばんばん叩いたか、逃げ出したかのどちらかでしょうが、どちらにしても、良くは覚えていませんよ!きっと! でも、話すとなると、身を乗り出して・・・(克彦) そのわたの油とろける秋刀魚かな 秋刀魚喰ふ作法華麗に妻よりも ゆうと |
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